コミュニティ
ハプニングバーは有料クラブか個人ミートアップか — サンパウロの値上げで客は自宅へ、ヘルシンキはクラブ3軒、東京はカップル限定に
ブラジル最大手の日刊紙は、インフレでクラブの入場料が上がるにつれ、客が自宅開催やアプリへ移っていると報じた。クラブ側は「あの設備は自宅では再現できない」と反論した。ヘルシンキ、ベルギー、スペイン、日本の事例を並べてみると、この論争の答えは設備ではないとわかる。答えは「誰が入り口にいるか」だ。
「セックスパーティー どこで見つける」と検索すると、二つの道が現れる——入場料を取るクラブと、知り合い同士による個人開催の集まりだ。2024年から2026年にかけて、3大陸からの報道は、この二つの道が実際にどう動いてきたかを浮かび上がらせた。
サンパウロ——285レアルの先にあったのは、自宅
ブラジルの「スイング・デー」に合わせた2025年8月の特集記事で、Folha de S.Pauloは、サンパウロで最も有名なスワッピングクラブの土曜日のカップル入場料が、2023年の215レアルから2025年には285レアルまで上がったと報じた。客はその代わりに自宅開催やアプリへ移っていた。ブラジル南東部のあるコミュニティアプリは2024年だけで新規登録が83万6000人増えた。ガブリエラ・マイア(25)は、個人開催の集まりのほうが「快適だし、私はそのほうが好き」と語った。(Folha de S.Pauloの記事、2025年8月10日)
その1週間後、サンパウロの大型施設Spicy Clubのファビオ・レアンドロが反論した。グローリーホールのブース、ガラス張りの部屋、最大30組のカップルが使える共用ベッド——これらは自宅では再現できない。値上げは「体験の質のため」だという。「私たちの客層は、体験というものが行為そのものをはるかに超えたものだと理解している」。(Itaquera em Notícias、2025年8月18日)
ヘルシンキ——クラブ3軒、「ここは売春宿ではない」
フィンランドの公共放送Yleは2025年10月、ヘルシンキにある3軒のセックスクラブを比較した——スワッピングクラブ1軒と会員制BDSMクラブ2軒で、入場料は10ユーロから60ユーロ。3軒とも口をそろえて言ったのはこうだ。「ここは売春宿ではない。私たちが提供しているのは、セックスが起こりうる空間だ」。あるクラブの男女別料金設定については、平等法上の問題になりうると指摘された。(Yle、2025年10月31日)
同じ年、ヘルシンキのある会員制クラブから寄せられたレイプ被害の届け出3件はいずれも不起訴で終わった——暗室では加害者を特定できなかったのだ。(Yle、2025年8月28日) 空間を売ることと、そこにいる人を知ることは、まったく別の商売である。
ベルギーとオランダ——扉を開く
フランドル地方バーレンにあるカップル向けクラブEroxxは2025年8月にオープンデーを開催し、来場者は服を着たまま施設内を見学できた。オーナーのバート・ヤコブスは「ここがただのありふれた小さなクラブではないことを見せたかった」と語った。平日午後には約200人が訪れ、土曜日はカップル限定となっている。(VRT NWS、2025年8月24日)
オランダ・ドレンテ州にあるカップル向けクラブErorama(エロラマ)は、周囲の施設が次々と閉店するなか、2026年に開業20周年を迎えた。週に数百人の客が訪れ、その多くは40代から60代。フロアマネージャーは、来店したからといって誰もセックスをする必要はないと強調する。オーナーのヤン・ファン・ドイヴェンボーデは「世間の人が抱くイメージは、たいてい間違っている」と語った。(Hart van Nederland、2026年6月6日)
バレンシア——パンデミック中、会員たちが自ら送金した
バレンシア州トレントでClub Paladiumを運営するカルメン・キハーノは、新規来店者一人ひとりに専属の案内係をつける。「新しい人が来たときには、その人だけのために動いてくれる人がつく」。パンデミック中にクラブが約1年間休業していた間、会員たちは自発的に150ユーロから2000ユーロの寄付を送った。(Merca2、2025年11月16日) 有料クラブであっても、会員がお金を払っていたのは建物に対してではなかった。人に対してだったのだ。
東京——摘発後はカップル限定
日本のハプニングバー業界は、2024年の大規模摘発の後、カップル限定営業を軸に再編された。ある老舗店のオーナーは「イベントで客を集める店が狙われる」と警告している。(Happening Bar Report、2025年6月25日) 10年来の常連客は、男性一人約1万5000円、カップルで約8000円という料金差が、入店のためだけにマッチングアプリで知り合う「偽装カップル」を生んでいると話す。(FRIDAY、2025年2月5日)
バンコクでは2025年11月2日未明、スクンビットのホテルスイートで29人が逮捕された——このグループは2024年12月にトンローで摘発された際にも薬物が押収された同一グループだった。(Thairath、2025年11月2日) それはクラブでもコミュニティでもない。チケットとホテルの一室、そして麻薬があっただけだ。
ストックホルム——かつては2組、今は25組
スウェーデンの性教育団体RFSUの機関誌Ottarは2024年、ノルショーピンでスワッピングクラブ「Adam och Eva」を運営するクリスチャン・ハーグの言葉を紹介した。15年前は一晩に来るのはカップル1、2組だったが、今では少なくとも25組が訪れるという。ストックホルムには非一夫一妻制の人々のための「NoMo Social Club」やポリアモリー協会もある。「自分たちが望む関係のあり方について、オープンでいられると感じる人がますます増えているようだ」。(Ottar、2024年3月6日)
この論争の答え
- サンパウロ — 有料クラブ:285レアル · 個人開催:自宅とアプリ · 決め手:価格と快適さ
- ヘルシンキ — 有料クラブ:10〜60ユーロ · 問題点:部屋は売るが人は知らない · 結果:届け出3件、不起訴
- バーレン、ドレンテ — 有料クラブ · 生き残り方:扉を開く、「参加しなくていい」、20年の実績
- バレンシア — 有料クラブ · 会員が寄付した理由:専属案内係、人とのつながり
- 東京 — 有料店 · 摘発後:カップル限定、偽装カップル、イベント開催店が標的に
- バンコク — クラブでもコミュニティでもない · 結果:29人逮捕、同一グループが二度摘発
生き残っている有料クラブに共通しているのは、設備ではない。彼らは扉を開き、「参加しなくていい」と伝え、新規客一人ひとりに人をつけ、誰が来るのかを把握している。それはまさに、個人開催の集まりへ移った人々が求めていたものと同じだ。「快適」とは「そこに誰がいるか知っている」という意味なのだ。
ZAVOSの立ち位置
ZAVOSは、この論争における第三の道だ。入場料はなく、売るための設備もない。都市ごとの会員制コミュニティが、審査を通過した会員だけの個人開催ミートアップを行い、会場費と食費は均等に割り勘され、主催者は無報酬だ。それは、サンパウロの客たちが移っていった個人開催の集まりに、その過程で失われていたもの——審査、ルール、安全対策——をもう一度積み重ねたものである。設備の代わりに、誰が来るのかを知っている。
よくある質問
有料クラブのほうが安全ではないのですか? ヘルシンキの事例はそれを否定している。設備と安全性はまったく別のものだ。安全は審査と会場ルールから生まれる。
個人開催の集まりはどうやって見つけるのですか? サンパウロではアプリと友人経由だ。ZAVOSでは、各都市コミュニティの会員審査がその「入り口」にあたる。
入場料がないなら、誰がお金を払うのですか? 参加者が実費を均等に割り勘する。主催者の手元に利益が残ることはない。
カップルでないと参加できませんか? 有料クラブの多くはカップル料金を安く設定している。ZAVOSの会員資格は個人単位であり、カップルである必要はない。
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